2016年2月28日日曜日

本つくり


コメントありがとうございました!
右コメント返信にて返信させていただいております。


2016年2月頭、人生で初めて本を作ったので
その時のことを軽く長く。
雑に記載しているので、個人的なメモに近いです。






人生で初めてと言いましたが嘘です。

正しく書くと、はじめて同人誌に寄稿したのが7年前で、
さらに2年前手製本で個人的に本を作っていたので初めてでは
ありません。……えっ? 7年前?


自分でお金を出して、編集などを行ったという意味で
初めて本をつくったのが、2年前pixivで掲載していた漫画の再録、
今回の本でした。

サイズが横長なこと、
原画が1000x650~1280x780pxと解像度がとても低いことから、
そもそも本にすることは考えていなかったのですが、ちょっとした
はずみで本として作ることにしました。


そもそもサイズが横長の同人誌を買ったことがなかったので、
印刷所探しから始まったのですが、適当に印刷所をみていたら
横長原稿OK、カラー原稿差し込みOKの神のような印刷所を発見し
「これは作れってことだな」と迷わずそこを選択して発注しました。
(気になる方は「冊子印刷工房」で検索してみてくださいとダイマ)

印刷所の方とのやりとりも、そういったやりとりがあること自体は
しっていたのですが初めてで、印刷見本の取り寄せをしたり
「ページが◯◯ページあるんですが大丈夫ですか」など訪ねたり
お手数をおかけしてました。


印刷所が決まってさあ編集と立ちはだかったのが低解像度原稿で、
これをぼやけないようWindows標準ソフトのペイントで拡大して、
saiで編集してを繰り返しレイアウトを決めていきました。

saiユーザーの方はなんとなく分かるかもしれませんが
重いファイルをいちいち保存するのが大変なソフトなので、
仮組みのページができたら1ページずつスクリーンショットをし、
まずそのスクリーンショットファイルでページの構成を考えていきました。
172ページもあったので、構成計画みたいなものを先に行った方が
楽だと判断してレイアウトの下書きのような物をつくっています。

スクリーンショットは全て日付日時でファイル名が作成されるので、
管理を行うのが大変なため、今回はファイルのリネームを行える
フリーソフトを探してそちらも使用しました。
(「複数のファイル名を一括変換できるリネームソフトFlexible Renamer」
 http://hep.eiz.jp/201504/flexible-renamer/)


以下簡単な編集のはこび



①スクリーンショットで保存したレイアウト構成仮組み

マンガ原稿を横にしたテンプレートを使っています


①の状態のスクリーンショットをWeb再録ページ分を撮影し、
ひとまず読んで、つなぎの描きおろしページ位置を決定するため
流れが分かりにくい場所に検討をつけます。

それぞれの間に合う描きおろしの下書きをして、再びスクリーンショットを撮り
流れに違和感が無いかを確認します。





②完成だ(?)
ということにしてこのまま入稿してもいいのですが、このページに
関してはあまりにも原稿が汚すぎたので描きなおしを行いました。




③描きなおし/原稿サイズじゃない状態

原稿のキャンパスサイズを少し広げて、画面いっぱいにアクションが
配置されるように描きなおしました。他数ページも似た処理をしています。
こうしてみると肩章は描きなおし前の方が綺麗ですね。

修正が無い箇所も、画面いっぱいにアクションがくるように書き足しを
行ったり、コマの大きさを変更したりしてました。





④配置+ノンブル(ページ数)を配置

集中線が位置が悪かったためあまり意味をなさない事故。
ノンブルは配置作業と修正作業を全てのページに施した後、最後の編集で行っています。
ノンブル編集については、Illustratorを持っていないので
テンプレを目安にsaiで手動でいれました。完成です。





この作業を繰り返したり、目次やクレジットのレイアウトを行ったりを
1月の23日から2月3日まで行い、psdデータを印刷所に入稿して
金額を支払って終わりました。

フォント選びやレイアウト構成が好きだったので、
作業期間は短かったのですが、とても楽しかったです。
量も多く、かなり修羅場ってましたがいい思い出になりました。





今回はそんなメモでした。

ちなみに低解像度でもそこそこ綺麗に印刷できたので、
似たような境遇の方がいらっしゃいましたら作ってみると
楽しいかもしれないです。




本については希望者の分だけ発行したのですが、
予備分がいくつかあまりそうなので、近いうちにオンラインで
通販をしますとダイマして終わります

また、使用した紙やフォントについての情報は
下記にまとめました。
参考にしたい方がもしいらっしゃいましたら見てみてください

「剣は朝に沈む」各作品リンク等

2016/02/28